
トリノオリンピックも終わりました。日本の金メダルはフィギアスケートでしたね。でも、演技の最後には、選手のほとんどがクルクルクルクル回り続け、しかも最後のポーズを決めた瞬間に「パッ」とアップになりますね。その顔は息をはずませてはいるものの目が回る事なく笑顔。何故でしょうか?
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それは、「スポッティング技術」。
回転に入る前、正面の一点を注視します。
首から下の体を回し、正面の一点の注視が限界に来た時に頭を急速に回転させます。
眼が最初の正面に戻ります。これを繰り返して練習するあいだに、平衡機能も強化され、あんなにクルクルクルクル回転しても目がまわらずにピタッと止まる事ができるのでしょう。
片方の耳に水を入れて平衡機能を調べるカロリックテストというのがありますが、
これは普通フレンチェル眼鏡をつけて行います。
小脳などの中枢には注視による眼振抑制作用があるそうです。
カロリクテストで途中でフレンチェル眼鏡をはずしてある一点を注視させます。
その時の眼振が治まっていく様子でも耳が悪いのか、中枢が悪いのかがお医者さんにはわかるのだそうです。
耳が悪いめまいだとわかっているならば、めまいが起きたら「ある一点をみる」・・・めまいを早く治めるひとつの秘けつかもしれません。
私の場合、回転性のひどいめまい発作の時は、とても目などあけてはいられませんでしたが、ちょっとめまいが落ち着いてきたらやってみるとか、頭の片隅に入れておくと役にたつ事もあるのかも、ですね!
でも、でも、まともにもスケートですべれないゆんこちゃん。スポッティング技術の前にまずはスケート靴で氷の上で立つことから(^-^;